夫の浮気が発覚。再構築を決意するまでに私がやったことと、夫と交わした新ルール。

目次

夫の浮気が発覚後、まず問題解決プロセスを調べました。

ところがネットで「浮気」と検索すると、探偵事務所や司法書士、弁護士事務所のサイトがヒット。

慰謝料を取るかどうかも決めていないし、自分が求めている情報とは違う。

こんな私のように苦労している人がいるかもしれないと思っています。

そこで、私は夫の浮気という問題にどう向かったかを記録しようと思います。

 

問題解決手法 

 問題解決手法には様々な型がありますが、私が行なったプロセスは以下です。

<浮気発覚から1ヶ月>

  1.問題の認識

  2.ゴール設定

<浮気発覚から3ヶ月>

  3.解決策の立案

  4.実行、ふりかえり

 この順番で全て行ったのではなく、戻ったり同時並行したり繰り返しました。

離婚の判断方法

解決への手立てが明確になるならば、私は『夫婦関係を継続しよう』と思っていました。

もし、解決への手立てが不明確であれば、離婚しようと思っていました。

 

 

1.問題の認識

まず、浮気の実態を見える化して、原因が何かを考えたいと思いました。

そのために行ったことは以下です。

 

・過去の夫の行動履歴の洗い出し

まず、以下のものを夫に用意させました。

(1)夫と浮気相手のSNSでのやりとり

(2)夫のクレジットカード利用明細

(3)銀行入出金明細の把握

 

上の資料と夫の記憶を元に、夫と何十時間もかけて、取り調べをしました。

わかる限り細かく、『いつ・誰と・どこで・どこまで何をして・私にどう嘘をつき・支払いをどうしたか』についてまとめました。

私の夫の場合、浮気の期間は2年間で浮気相手の女性が4名いました。

そのうちSNSのやりとりを消去していないのは1名のみでした。

なので、夫の記憶が曖昧な部分も多くありましたが、わかる範囲で書き留めました。それは何十ページにもなりました。

 

・原因を2人で考える

ある程度、過去の行動が洗い出せたら、なぜこうなったのかをよく2人で考えました。

私の夫の場合、単純に性的欲求が高すぎるわけではないことがわかりました。

私と夫では、この2年間で生活の時間帯が全く合わないことも事態を大きな問題化させた要因であることがわかりました。

しかし、根本原因がわかりません。なので、夫婦で心療内科に行ってみました。

 

心療内科、さらに催眠療法

都内でも評判が良いとされる心療内科へ行きました。

ところが事情を話すと「催眠療法」を勧められました。

そこで、その医師に紹介された「日本心理カウンセリングセンター」へ行ってみました。

関輝夫先生が対応してくれました。

旦那の生い立ちから、孤独感の感じ方、私の生い立ちについても聞き出してくれました。

その上で、私たち夫婦が全く異なる環境で育ち、一緒になったことをまとめてくれました。

睡眠療法自体は「さわり」しか行いませんでした。

この日だけでは根本原因まではわかりませんでした。

ただ、旦那の生い立ちを整理していく中で、「まじめ、人好き、酒好き」というアイデンティティが少し理解でき、落ち着いていきました。

 

2.ゴール設定

問題の認識を進めることとほぼ同時進行で進めました。

夫には、私への手紙を書いてもらいました。

私と別れるとどうなのか、もし私とやり直すならば、なぜそうしたいのか、などです。

私自身も「どんな夫婦や家族を望むのか」を自問自答し、文字にしました。

意外だったのですが、夫はノート10ページもの文章で、私へのメッセージを書いてくれました。

彼が泣きながら書いてくれたことがよく伝わるものでした。

浮気はすれど、私を特別に感じてくれていることはよく分かりました。

 

3.解決策の立案

問題の認識に時間をかけたため、夫も徐々に「何を防げたら浮気しなかったか」をイメージできるようになっていました。

具体的に敷いたルールは以下です。

・飲み会参加禁止

・クレジットカード、キャッシュカードの利用禁止(電子マネーは利用可)

・毎度5000円を手渡しするお小遣い制への切り替え

・生活の時間帯を極力合わせる。相手が寝てても必ず起こして顔を合わせる。

・夫婦の資産を開示、共有。

スマホGPS機能を使って、夫婦の居場所の共有。

・パソコンやスマホなどの通信機器の開示。

・LINEなどSNSの開示。

・宣誓供述書を作成し、公証役場に行き、宣誓認証を行う。

・ライフプランの見直し

 詳しく述べていきます。 


・飲み会参加禁止
・クレジットカード、キャッシュカードの利用禁止(電子マネーは利用可)

飲み会禁止とは言っても、以下の特例付きです。

(妻が連絡先を知っている相手との飲み会はOK)

(ほかに飲みが必要な場合は、旦那と参加者が一緒に写った写真を帰宅前に妻に送信)

 

私の夫の場合、お酒が入ると倫理観が低くなり、自分でも大切にしている信念を曲げてしまう傾向があることを、私も夫も理解しました。

そこで、お酒の機会自体を減らし、自由に飲めないよう財布の管理を私が行うことになりました。


・毎度5000円を手渡しするお小遣い制への切り替え
・生活の時間帯を極力合わせる。相手が寝てても必ず起こして顔を合わせる。

私達は、生活の時間帯が異なっていたため、夫婦なのに気を遣いあい、相手が何をしているか聞くことがありませんでした。

そこで自然にコミュニケーションをとらざるをえない仕組みを考えました。

お小遣いを「月に何万」という形ではなく、その都度渡す方法にしたのも、そのためです。

 


夫が危機感を保ち続けるストッパーとして、以下は設けました。

使ったアプリなども記載します。

・夫婦の資産を開示、共有。

→マネーフォワード

スマホGPS機能を使って、夫婦の居場所の共有。

→Life360

・パソコンやスマホなどの通信機器の開示。

→アカウントなどを教えてもらいました。Gmailはここから把握。

・LINEなどSNSの開示。

Air Droid で私のPCと夫のスマホを接続。LINEやmessenger、SMS、着信履歴などの通知を受信できるようにしました。

→LINEやFacebookの、夫のIDとパスを聞いておき、ログインしてチェックを行えるようにしました。


・宣誓供述書を自作し、公証役場に行き、宣誓認証を行う。

これは、夫がもしまた浮気をしてしまったら、その後の慰謝料請求を進めるためにも行いました。

似たもので「公正証書」というものもありますが、こちらは今の段階で具体的に「慰謝料をいくら請求したい」旨を書かなければなりません。

しかし、私は現段階で結婚してまだ2年、しかもまだ妊娠中で子どもがいるわけではないので、高額な請求はできません。これではあまり意味がないと感じました。

そこで、知り合いの弁護士に相談し、「宣誓認証」という方法をとりました。

宣誓認証とは、何か。

当事者(夫や妻)が公証人の目の前で、私文書(自作した文書)の記載が真実であることを宣誓し自認したときは、その旨を記載して、公証人が認証する制度。 宣誓認証で虚偽の宣誓をすると制裁が科される。民事の裁判では当事者等が陳述書等を提出することがあり、その正確性を担保するための手段として、宣誓認証が用いられることがある。

詳しくは以下↓

この宣誓認証を行うためにどうしたらいいのかが分からず、ネットで調べてもサンプルとなる文章がなくて苦労しました。

私は司法書士や弁護士に頼んで私文書を作ったのではなく、1から自分で作りました。

その作ったものを、公証人が少し添削してくれて、やっと宣誓認証にたどり着きました。

かかった費用は11000円です。

もし、この宣誓認証について文例など詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら、個人的に連絡ください。

ここに書いているとどんどん長くなっていくので。


・ライフプランの見直し

これまで、夫婦の財布を別にしていた私達。

これを機に資産を開示しあったので、これからの生活を2人でイメージできるように、ファイナンシャルプランナーの元へ2人でぶっちゃけ話をしにいきました。

お金の話をよりオープンにして、価値観を擦り合せるのには良い機会だったと思います。

 

4.実行、ふりかえり

ルールがある程度の形になったのは、発覚から2ヶ月です。

取り調べも宣誓認証も時間がかかったので、同時進行しながら、新ルールの生活を始めました。

実はこの間に、私は第1子を出産しました。

 

今はこのルールのままで進んでいます。

実行から2ヶ月経った頃、夫がルールに違反したことが1度ありました。

夫はどうやらルールの浸透が甘かったようなので、この時はそこまで怒らず、ペナルティも与えず、ルールの再確認にとどまりました。

再度違反があれば、ペナルティを課す必要があるかもしれませんが、まずは「守ることができる」ルールを作っていくことだと思います。